「日本酒っておいしいけど、気づいたら飲み過ぎてしまった…」
「ビールより酔いやすいって聞くけど、ほんと?」
そんな経験や不安を抱えている日本酒ビギナーの方、少なくありません。
日本酒はおいしくて、料理にも合う素敵なお酒ですが、アルコール度数が高めなこともあり、油断すると“飲み過ぎ”になりやすいお酒でもあります。
今回は、日本酒をこれから楽しみたい初心者さんに向けて、「飲み過ぎを防ぐコツ」や「適量の目安」「翌日に残さない楽しみ方」などを、わかりやすくご紹介します。
◆ そもそも日本酒ってどれくらい酔いやすいの?
まず、日本酒の基本的なアルコール度数を知っておきましょう。
- 日本酒の平均アルコール度数:13〜16度
- ビール:4〜5度
- 酎ハイ:5〜7度
- ワイン:11〜14度(白ワインはやや低め)
つまり、**日本酒は“ストレートで飲む中では比較的アルコールが高いお酒”**に分類されます。
同じ“1杯”でも、日本酒はビールや酎ハイの2〜3倍のアルコールを摂取している感覚。だからこそ、飲みやすくてもペース配分には注意が必要なんです。
◆ 1合ってどれくらい?まずは適量を知ろう
日本酒を語るときによく出てくる「一合(いちごう)」という単位。
これは180mlで、だいたいおちょこ4〜5杯分くらい。
一合のアルコール量は?
日本酒(15%)を180ml飲むと、約21.6gの純アルコールを摂取したことになります。これは…
- ビール中瓶(500ml)約1.5本分
- チューハイ(7%)約1.5缶分
- ワイン(12%)150mlの約2杯分
つまり「一合=それなりに強め」なわけです。
飲み会などで2合、3合…と進むと、あっという間に酔いが回るのも納得ですね。
◆ 飲み過ぎのサインって?
初心者さんが気をつけたい「飲み過ぎサイン」は以下の通り:
- 顔が熱くなってきた
- 会話がだんだん雑になる
- おちょこが進みすぎてる
- 立ったときにふらつく
- 水を飲まなくなっている
こうした兆候が見えたら、一度ストップしてお水を一杯。
「もうちょっといけるかも…」と思っても、2合を超えたらセーブするくらいがちょうどいいです。
◆ 飲み過ぎないための5つの工夫
① お水と一緒に飲もう(和らぎ水)
日本酒の横にお水を置いて、交互に飲む「和らぎ水」スタイルがベスト。
口の中もリセットされて、お酒の味もよく分かるようになります。
② 空腹では飲まない
空腹だとアルコールの吸収が早くなり、急激に酔いが回ります。
少しでも良いので、おつまみや食事をしながらが◎。
③ 小さいおちょこでゆっくりと
大きなグラスでぐびぐび飲むとペースが早くなりがち。
初心者は小さなおちょこで、香りや味を確かめながら飲むのがおすすめ。
④ 自分の“酔いポイント”を把握する
「自分は2合までが快適」「1合でほろ酔いがベスト」など、限界を知ることも大切です。
いきなりチャレンジせず、少しずつ探っていきましょう。
⑤ 次の日の予定を意識する
「明日仕事…」と思えば自然とセーブが効きますよね。
飲みすぎない最大のコツは、“翌日の自分”を想像することです。
◆ 飲み過ぎてしまった…そんな時の対処法は?
とはいえ、気づけば飲みすぎていた…ということもあるかもしれません。
そんなときの対処法はこちら:
- 水をたくさん飲む(コップ2〜3杯)
- 消化のいいものを少し食べる(おにぎり・バナナなど)
- ぬるめのお風呂でリラックス
- なるべく早く横にならず、30分〜1時間は座って過ごす
また、翌朝に残ってしまったときは、
- 水+スポーツドリンクで水分・電解質補給
- 頭痛がある場合は市販の鎮痛薬も可(飲み合わせに注意)
- 胃腸に優しい朝食(おかゆ・味噌汁・ヨーグルトなど)
できれば、無理に仕事や家事をせず、半日でもいいので体を休める時間をとりましょう。
◆ 最後に:日本酒は“味わうお酒”。無理せず、自分のペースで
日本酒は、決して“たくさん飲む”ことを目的としたお酒ではありません。
おいしい料理と一緒に、少しずつ味わうのが一番の楽しみ方です。
そして「酔わずに楽しむ」「自分の心地よい酔い方を知る」ことが、日本酒の本当の魅力を感じる第一歩になります。
▼この記事のまとめ
- ✅ 日本酒は度数が高く、少量でも酔いやすい
- ✅ 初心者の適量は「一合〜二合まで」がおすすめ
- ✅ 水を飲みながら、食事と合わせてゆっくり楽しむ
- ✅ 飲み過ぎたときの対処法も覚えておこう
- ✅ 「飲む量より、楽しむ気持ち」が大事!
最初の一杯は、香りを感じながら少しずつ。
それが、日本酒の“ライトで心地よい楽しみ方”のスタートです。
どうぞ無理なく、あなたらしいペースで、日本酒のある時間を味わってくださいね。🍶🌿
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