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日本酒メーカー宝酒造がつくる銘酒「松竹梅」とはどんなお酒なのか?

「よろこびの酒、松竹梅〜♪」というCMソングでおなじみなのが「宝酒造」です。

宝酒造が「松竹梅」を販売開始したのは1933年からです。

ただし当時はマイナーブランドで清酒業界では第10位に甘んじていました。

ところが俳優の石原裕次郎を起用してからは売上が年々拡大します。

その後松竹梅は2018年に初めて売上首位を獲得します。

では、松竹梅とは一体どんなお酒なのでしょうか。

今回は、日本酒メーカー宝酒造がつくる銘酒「松竹梅」とはどんなお酒なのかについて、どこよりもわかりやすくご紹介します。

松竹梅をつくる「宝酒造」とはどんな日本酒メーカーなのか?

日本酒メーカー宝酒造は天保13年(1842年)創業の日本酒メーカーです。

本社住所は京都市伏見区竹中町にあります。

宝酒造はいわゆる伏見の酒になります。

代表ブランドは日本で一番売れている清酒「松竹梅」です。

宝酒造の2021年(令和3年)の日本酒国内出荷量は46,211kℓで、現在国内第1位です。

「宝酒造」の名前の由来

宝酒造の名前の由来は「寶焼酎(宝焼酎)」からとったものです。

宝酒造はもともと江戸時代後期に、京都・伏見の竹中町に住む四方卯之助(よもうのすけ)がつくった清酒の個人酒蔵でした。

その後、一時清酒業を辞め、焼酎、みりん、白酒の製造を開始し、明治38年(1905年)に四方合名会社を設立します。

その後、大正元年(1912年)に新式焼酎を発売し、この時「寶」の名前を冠して「寶焼酎」とします。

ただし自社製造の「寶焼酎」を発売したのは大正5年(1916年)からです。

大正14年(1925年)に全国的に有名になった「寶焼酎」から「寶」の一字をとって誕生したのが「寶酒造(宝酒造)」です。

酒銘「松竹梅」誕生の歴史

酒銘「松竹梅」を開発したのは宝酒造ではありません。

松竹梅を開発したのは大正9年(1920年)に、兵庫県の灘五郷魚崎町に住む灘の個人酒造家・井上信次郎です。

もともと井上信次郎の酒蔵は個人経営でしたが、やがて経営困難になります。

昭和8年(1933年)宝酒造は、経営困難になった井上信次郎の酒蔵を支援する目的で「松竹梅酒造株式会社」を設立します。

この時すでに松竹梅酒造は宝酒造の傘下に入っていました。

その後、松竹梅酒造は宝酒造の傘下を離れ独立します。

ただし「松竹梅」ブランドはそのまま宝酒造に残り、宝酒造では多くの「松竹梅」シリーズが販売されます。

また松竹梅酒造は現在、自社ブランドのお酒「灘一」を販売して活動を継続中です。

そのため「松竹梅」ブランドは現在すべて宝酒造が運営しています。

酒銘「上撰松竹梅」の特徴

こちらでは上撰松竹梅の特徴についてご紹介します。

上撰とは「旧一級酒」に相当するお酒のことです。

また上撰松竹梅は松竹梅ブランドを代表するお酒です。

❶味わい

上撰松竹梅の味わいは軽快でなめらかです。

果実的な甘さと酸味があります。

雑味や苦味がほとんどなくクリアなお酒です。

初めての方でもスーッと飲むことができます。

❷香り

上撰松竹梅の香りは甘味があり、華やかな香りです。

「冷や」で飲むと、香りが立ち昇ります。

❸後味

上撰松竹梅の後味はすっきりした淡麗辛口です。

飲んだ後のベタベタ感が一切ありません。

❹飲酒におすすめの温度

上撰松竹梅の飲酒におすすめの温度は5〜50℃です。

冷酒、冷や、燗のすべてで美味しく飲むことができます。

オールラウンダーなお酒なので、さまざまな温度で味を楽しむことが可能です。

❺おすすめの酒の肴

上撰松竹梅のおすすめの酒の肴は焼肉、ハンバーグ、刺身、サラダ、イタリアン、肉じゃが

などです。

肉料理、魚料理、野菜料理、洋食、和食など、ほとんどの料理に合います。

❻アルコール度数

上撰松竹梅のアルコール度数は15度です。

そのためかなり飲みやすいです。

❼蔵付き半兵衛酵母を使用

上撰松竹梅は蔵付き半兵衛酵母を使用しています。

蔵付き半兵衛酵母とは宝酒造の酒蔵で長年育まれてきた酵母のことです。

上撰松竹梅に蔵付き半兵衛酵母が使われている理由は、宝酒造の酒蔵の近くに「竹中半兵衛(たけなかはんべい)」の一族の屋敷があったからです。

竹中半兵衛とは安土桃山時代に活躍した軍師になります。

竹中半兵衛は豊臣秀吉の天下取りに大きく貢献した人物です。

松竹梅の蔵付き酵母は日本の歴史上有名な竹中半兵衛にちなんで現在でも蔵付き半兵衛酵母を使っています。

上撰松竹梅は蔵付き半兵衛酵母を使うことで、キレのある酒質を生み出すことに成功しました。

❽価格

上撰松竹梅の価格はリーズナブルです。

ほぼ同業他社ブランドと同じくらいの価格で購入することができます。

❾ライバルブランド

上撰松竹梅のライバルブランドは白鶴酒造の「上撰 白鶴」、月桂冠の「月桂冠 上撰」です。

どちらも上撰松竹梅に負けないくらい飲みやすく、美味しいお酒です。

まとめ

今回は、日本酒メーカー宝酒造がつくる銘酒「松竹梅」とはどんなお酒なのかについてご紹介しました。

松竹梅は発売から人気のあるお酒でしたが、全国的には10番目くらいでした。

ところがそこから約85年近くかかって、現在清酒業界第1位に上りつめます。

売上もですが、これだけ長く売れ続けたこともすごいことです。

まだ松竹梅を飲んだことがない方は、ぜひ一度飲んでみることをおすすめします。

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